いやあ、今日はゆっくりしたぜえ!
朝方帰ってきて、昼過ぎまで寝て、スシ食って、寝て、ピザ食ってまったり、みたいな。
ザ・怠惰!
いいよね、今日ぐらいは。
打ち上げも、笑い・涙・笑いがてんこ盛りで大盛り上がりだったなあ。
さあ、真面目な振り返りは鈴木区ブログのほうに書くので今回は楽しかった思い出をペロっとちょい出し。
もうね、今回、桐山にこのコスプレをさせたいがために書き始めたと言っても過言ではないくらいなんですが(笑)。
いかがでしょうか、ガルマ・ザビ。
劇場で「ご存じないかしら、ガルマ様」という台詞が飛び出した時の、一部から漏れる
「クス」って笑い声。あれ、最高でした!!
ちなみにこの衣裳、
オーダーメイドです!
そんな桐山の撮影会(?)なう。
劇場入りしてからの稽古風景。
一応僕、演出なんかもやってます。
これもだね。
演出としては口下手なタイプなので、いつも近くで直接演出します。
今回一番ハッチャケていた(?)、山口征秀さんこと、ぐっさん。
普段はなんだかんだで、しかめっ面の役が多かったりするらしく、お客様の声でも
「あんなに笑顔が素敵な役者さんだとは思いませんでした。それと歌声!w」
みたいな意見がすごく多かったです。
ぐっさんは、あったかくて大らかで、そして、歌が上手いんです!
胸元のプリントは、山口清裕くんの考えたオリジナルキャラ「でいびもいび」。怪獣らしいです。
演出をやる上で一番こだわっているのが、とにかく、
「登場人物みんなが愛されて欲しい!」
ってこと。
それだけのためにやってます。
役者がまず役を愛す、それを演出が客席に届ける、最後にそれが物語にのっかる、というのが理想な気がします。
最初の段階でつまずかれるとすごく悲しいので、今回、ほぼ全キャストと、役についてはセッションしました。
この3人も愛されてたなあ。
このシーンは、稽古開始してしばらくしてからリライトで追加したんだけど、
役者がほんと楽しそうに演じてくれていたので心底幸せでした。こいつらただのお祭り好きだ!
なんかよく分からないけど、本番前は変身ポーズでテンションを上げる山口清裕くん。
一度、女優陣に変身用のメダルを隠され、
「俺のおもちゃのメダル隠したの誰だ!」
とすごい剣幕で現れたことがありました。全員大爆笑!
今回の一番人気だったかも知れない、紅波先生役の大島朋恵ちゃん。
表情をクルクルと切り替える可愛さは天下一品。
ビックリさせるようだけど、
この人、本番の一週間前にホームの芝居でヒロインやってたんだぜ!!!
超人です。
良いコメディエンヌだと思うんだけど、ウチぐらいでしかコメディやってないらしいよ。
女性陣が小道具で使う「リスナーからのおたより」を書いてるとこ。
けっこうしっかり書き込んであったんだよ、あれ。
調整稽古。
常に笑いの絶えない現場で、本音をいうとちょっと怖かった。
演劇の神様みたいなのがいるんだとしたら、バチが当たるんじゃないかって。
それぐらい楽しい現場でした。
結局バチは当たらなかったぜー。っと。
千秋楽が終わり、すべてのバラシが片付いたあと。
寂しい…。
まさに演劇は「砂上の城」。全部が切ない。何も残らない。だから次また創る。
今回の作品のテーマは、劇中の台詞にもあるとおり、
「ラジオって、音がクリアに聴こえれば聴こえるほど、距離が遠く感じるというか…」
にすべて集約させたつもりでした。
僕が声優を目指し始めた高校生の頃、毎週聴いていた文化放送の番組があって、それがまた全然聴こえないんだよ。
ザーザーザーザー言ってて。
でもたまーに聴こえるんだ。パーソナリティの方の穏やかな声や、すごく楽しそうな笑い声が。
だからラジカセを抱えながらその先を一生懸命想像して、
「俺も早くこうなりたいな!」
って想っていたんです。
あの時のノイズの多さが、自分の夢をさらに強く押し出してくれたのかも知れないね。
数年経って、自分もWEBラジオのパーソナリティをやらせて頂いた時に、少しだけ、あの時ラジカセを抱いていた自分の気持ちと、今夢を叶えてマイクの前にいる自分、っていうものに、違和感を覚えたんです。
収録のたびに落ち込んで帰って、後日オンエアされる放送(配信)を聴いて理想とのギャップにさらに落ち込んで。
正直に言います。
今回の作品は、20代の自分への踏ん切りの作品でした。
それをさ、思いっ切りお客さんに笑い飛ばしてもらえて、僕は本当に幸せでした。
芸で食ってる!って感じすらしました。
自分の経験が笑いになった。この気持ちよさは、正直麻薬です。
だから僕はこれからも、もっと苦労して、そしてそれを芸(ホン)にして、みんなに笑い話として伝えたい。
そんなことを舞台袖で想った作品でした。
あとこれはおまけなんだけど、
僕の劇団時代の師匠が、劇団辞めて以来、初めて観に来てくれました。ほんと突然。
ほんとはそんなことできる体調ではなかったのかも知れないけど…。
号泣でした。
でも、気持ちが良かったです。今の僕の仲間達を見てもらえて。
あれから色々あったけど楽しく芝居やってますよ。
それが伝えられただけでも、今回のテーマじゃないけど、踏ん切りがついたなって感じでした。
おお、ざっくり書くつもりがけっこうがっつり書いたぞ!
じゃ、最後に。
俺が書いた、今回のチラシのラフスケッチ。
仕上がりが、ほんとこんな感じだったので、逆にビックリしました(笑)。
舞台写真なんかはまた後日ー。