最近たくさんの観劇お誘いを戴くのだけど、なかなか行かれず、すみません。
芝居ってガーっと観る時もあれば、ぱたりと観ない時もあるよね。
そんなわけで最近観た舞台。二本ともコメディ作品です。
面白いのは、全部、鈴木区の長治佳子・戸田早奈美と三人で観劇してること。よっしゃ、キモイぞ!
ヨーロッパ企画
『ロベルトの操縦』
http://www.europe-kikaku.com/
劇団K助
『ウェディング&ハプニング』
http://www.k-suke.jp/
どちらも面白かったー!
ヨーロッパ企画さんの作品はDVDではたくさん観たけど、生は初めて。
4月にやった「芝浦ブラウザー」は生観劇だったけど本公演ではなかったしね。
笑った、笑った。
空間と時間経過で笑わせるスタイル(と解釈してます)は観ていて心地好い。
舞台上で飛び交う言葉もオシャレでクセがあって、なんか「真似したくなる」「パクりたくなる」って感じ。
舞台上にデン!と設置されていたロベルトも開演前から最高の存在感でした。
劇団K助さんは、ザッツ・シチュエーションコメディ。
序盤じっくりとフリを蒔いておいて、中盤で一気に笑いにひっくり返す、オセロのようなコメディ。
K助さんの芝居は初めてだったんだけど、主宰の金沢さんの作品は今年の頭に長治佳子出演(「ONE MAN」)で観させてもらっていて、その時も最ッ高に笑ったので、期待値マックスでの観劇でした。
その時とは作品のスタイルは違ったけど、どちらも同じレベルで楽しめました。僕は。
「笑う」という体力を観客に向けてまっすぐ届ける作品は、観ていても、創っていても、楽しい。
ただ一つ、ここ最近すごく気になるのは客席の反応。
ドッカンドッカン ウケてはいても、どうにも違和感を感じることが多い。
なんだろなーって思って、冷静に客席を観測してみたら、
最近の小劇場のお客さんは「ツッコミで笑う」ことが多い
んじゃないかなと。
せっかく舞台上でセットアップされた笑いがあっても「ここで笑っていいのか迷っている」状態で、
キャストがツッコむことによって初めて「笑っていいんだ」って空気になる。
だから笑いがワンテンポ遅れる。
なんだか、同業者としては「もったいない!」と客席で感じることが多いのです…!!
僕の作品でも、ある登場人物がボケてもそれを舞台上で回収(ツッコミ、肯定)せずに話を進めることが多々あるんだけど(もちろん意図的に)、ごくまれに「あそこは誰かがツッコんで欲しかった!」という感想を頂きます。
本来、そのシーンで起きた事象にツッコむのは、観客。
舞台上でおこなわれているツッコミという行為はあくまで「解説」に過ぎないからね、笑いたいときには笑おうぜ、っていうね。
そんな感じのことをタラタラと書いてみたよ。
そんなわけで、三谷幸喜監督の『ステキな金縛り』が楽しみー!(最後はてきとうに終わる)