まずは、舞台写真がアップされたのでご覧ください!
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.545696542152063.1073741828.156933101028411&type=1嬉しいね。
旗揚げ公演なんて集合写真すら撮り忘れていたくらいなのに!
こうして写真という形で公演の熱量を残せるものを見せられると、なんだか思い出が近くに感じられてステキですね。
今回の公演は、純・鈴木区メンバーのみでの上演だったんだけど(声の出演として山口清裕くんは参加してくれてるけども)、ホントに、やって良かったと思える公演だったなぁ。
珍しくメンバーで芝居論について熱く語ったり、稽古場で一から台本解釈をしたり。なんだか原点に還ったような気分でした。
団体として“共通言語”が持てたことは良い経験でした。
作品に関しても、ただの再演じゃなく、
全局面で全パワーアップ!
をテーマに、オープニングからラストシーンまで、全シーンの初演映像を見直して、キャスト間でディスカッションして挑んで、それがうまく噛み合ったと感じてます。
演出面においても、「彼バージョン」のダッシュシーンやおばけ屋敷シーンは劇場入りして追加した演出だし、追加した音ネタも、ホントは初演時にやりたかったことだったりして…。やれて良かったー!
今回が僕の中での「完成版」だ!
前作『ヒーローアゴーゴー!』の再演は「まんま」をテーマに挑んで、それはそれで、うまくいった点や反省点があって、今回は、あの時やれなかったことに挑戦した、って感じ。
それでは作品を彩った仲間達を紹介します!
【彼はサイボーグver.】好実(このみ)/戸田早奈美 表情がクルクル変わる主人公・好実を演じたのは戸田早奈美。
初演でもそうだったけど、とにかく好実の感情のスピード感が、そのまま作品のリズムになるので、そこに本人も苦労したみたい。
こう見えて普段のとだこはポーカーフェイスだしね。
とだこはクセのある役者なんだけど、最近はそんな自分のクセも分かってきて、それを個性に変えられるようになってきたこともあって、僕個人の印象としては、
初演よりずっと良かったんじゃないかなと!全身全霊という言葉がピッタリ合う芝居だったね。好実、おかえり!
テクノ先輩/宮岡あづさ
最近ちょっとこいつのファンになりかけてる俺がいるのがとっても癪だ(笑)。
以前はこんなに表情が豊かな役者じゃなかったんだけど、ある作品をキッカケに、一気に弾けた感があって、その瞬間に立ち会えたことが、なんだか嬉しい。
テクノ先輩という役はこの話のキモになってる人で、この人の持つ明るさが、ラブ“コメディ”を牽引している感じ。かと言ってヨゴレってわけでもなく、そのバランスが難しいキャラクターだとは思うのだけど、それを飄々と演じている彼女を見ていると……役者としてちょっと嫉妬。
というか作者の想像以上の笑いを生む女優なんてそうそういないよ!(笑)
ちなみに劇中で言っていたアドリブ「35歳〜ウンヌン」は、ガ・チ・だ・!
“サイボーグ”イット/てか僕 初演はねー、二本立てだったからねー、ほとんどねー、稽古できてなかったのー!(言い訳)
なので今回は再演という言葉に甘え、いっぱい遊んだし、初演時よりイットという役と仲良くなれたような感じがしました。嬉し楽しい!
僕の夢は「鈴木区に“客演”すること」なんだけど、今回はそれに近い気持ちで演れたかなー、なんて。
【彼女はサイボーグ ver.】イット/宝田直人
僕のホンは基本的に「当て書き」といって、役者の人間性をもとにキャラクターを書くので、これまでの宝田はわりと本人よりな、ライトな性格の役が多かったんだけど、今回はちょっと違いました。
稽古を見ていて、こいつはこんなに表情豊かだったのかと、気づくことも多かったなぁ。
……でも今の宝田にはシンドイ配役だったかもね。
突然のメインキャストで自分の個性を把握しきれず、戸惑ってしまうパターン。
ただ、これは第2回公演(時給探偵)のときの戸田も同じ。
今はまだいっぱいいっぱいでも、この経験は必ず今後に活きると思い、こいつに主役を張らせてみました。これで根っこの太い役者になってもらえたらいいな。
今後の宝田に期待してやってください!
サイバー先輩/山口征秀
役者には向き不向きというものがあって(笑)、今回のぐっさんには、この役は「不向き」だったんだよね。
そんなことは分かって配役したんだけど。もとは宮岡あづさのために書いたポジションの役だし。
僕は鈴木区以前の、ぐっさんの初舞台(2006年)の頃から共演しているので、ぐっさんはとっても味のある役者で人を立たせるのが上手なことも分かってるんだけど、もっとぐっさん自身に光ってほしいなーって。
だからこそ、の、敢えて、です。ニュアンス伝わるかな?
仲間として今後もやっていくためのたくさんのコミュニケーションも取れたし、宮岡あづさの対称である今回の役が、何かのキッカケになってもらえたら嬉しいな!
そもそもぐっさんの初舞台はあづさとのペアだったわけだしね。
“サイボーグ”好実/桐山菜穂 いやぁ、美人さんだよね(笑)。
それはさておき、僕はこの桐ちゃんに、彼氏がいるのかいないのかも知らないし、実際どんな人なのかも正直分かってないです。
鈴木区旗揚げ前(2005年ユエニハンブンナマ公演)から知ってる仲なのにね。鈴木区でも一番長い仲!
そんな桐ちゃんに今回「好実」という感情豊かなキャラクターを当ててみました。
見てみぃ、この笑顔!この表情!
桐ちゃんって、こんなに感情のある人だったんだね(今さら)。
お客様からの感想でも「桐山さん、とても良い女優になりましたね」と書かれていて「だろお!?」ととても嬉しかったです。
今回、各バージョンは3ステージずつの公演だったんだけど、彼女はその3ステの中で、さまざまな経験をしてくれたと、舞台袖で感じました。
こいつホントは泣き虫なので、あんまり言うと泣いちゃうから言えないんだけど、僕は、とっても、好き!(でも多分このブログなんか読んでないw)
急きょ決まった公演で、正直最初はどうしたもんかと思っていたんだけど、これは神様が僕らにくれた機会で、ほんっっとに、やって良かった公演でした。
僕らは大劇場や観客動員を目標に活動しているわけではないのでアレだけど、今回の公演は、今後の僕らにとって、とっても大切なチャンスであったと今は思えます。幸せです。
演劇ってすごくステキで楽しいんだよ!
僕は今、人生で一番、演劇が楽しい。
そう思わせてくれる仲間が今ここにいることが、幸せだ。
今回のブログは、メンバーのみの公演とあってちょっと個人的な意見の多い内容になってしまって、ごめんちょふ。
今後ももっともっと面白い作品を作るぞ! 是非とも応援を、よろしくお願いします!
そして劇場へ足を運んでくれた多くの皆さんに感謝の想いを。