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鈴木 智晴

劇作家/ナレーター/猫飼い
1979年1月11日生まれ
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〜鈴木智晴のすこやかだより〜
【連載】ヒロアゴ大阪への道のり 〜三度目の上演ですがここで本音を一発!〜【第2回】
公開通し稽古まで
あと10日じゃないか!!



途端焦る主宰、鈴木です。
現時点で公開通し稽古…略して「ヒロアゴ壮行会!」は両日共に完売しており、
ここから先はキャンセル待ち…という形になってしまうのですが、
何はともあれ公演は公演。
東京の皆様に、
新しい・最後の・ヒロアゴを観てもらえるチャンス

ということで、キャスト一同気合いを入れて芝居を作っております。

新しく生まれ変わったヒロアゴを、楽しみにしていてくださいね!通し稽古ですけど!


『ヒーローアゴーゴー!』は2012年の初演がとても好評で、
あまりに好評すぎて翌2013年にソッコーで再演&続編新作の二部作を上演してしまったほどの
人気作だったりします。

…でもね、ぶっちゃけた話をしますと、
僕の中で、2013年にやった再演版は、じつは、終えてみてとても課題の多い公演だったんですなぁ。
というのも当時は新作「遊園地編」との二本同時上演ということもあり、稽古時間の大半をソッチにもっていってしまっていて、
再演作である「デパート屋上編」は、ほんとに、焼き増しのような作品になってしまったんです。
(それが良いか悪いかは分からないけど、実際、当初の目的は「初演の“まんま”やろう!!」だった)

んで、そのとき舞台上で感じたことは、
「作品の細部のクオリティは上がっているにも関わらず、なーんか、熱量がそれに伴っていない!」
ということだったんですね。
クオリティは上がっていたんですよ? 確実に。
でもね、なんかね、足りない。
その後「キミが、No.1☆」という作品も再演することになり、ソッチはもう「イチから作り直すぞ!」って気概で稽古して、すごく好評だったんです。初演よりも断然。
その時、思ったの。
僕ら、“作る”ことをやめたら、終わりなんだな
って。
再演だろうが新作だろうが、その瞬間に自分たちが感じる「イチバンのやつ」を板に上げないと、ダメなんだって。

学んだなー。
やってみなきゃ分かんなかったことだなー。


そんなわけで今回の『ヒーローアゴーゴー!』
めちゃくちゃ作り直してます!!


台本も構成ごと書き直してるし、
例え同じセリフであっても、その深度を変えてる。深めてる。
間違いなく、今の僕にとっての、最新作です。

稽古場でも役者は苦しんでるし。
僕のココロの支え・佐藤仁志さんが言ってくれた一言がすごく嬉しくて。
「この現場、二年間で演出家の芝居への造詣がものすごく上がってるから、役者はそれについていかなきゃ」
年々芝居が楽しくなる。
年々芝居が難しくなる。
でもこれが僕の最高傑作。という自信。いくぜ大阪!

というわけで、今回が三度目となる『ヒーローアゴーゴー!』ですが、
これまで皆さんがもしかしたら観たもの・風のウワサに聞いたもの・とは一線を画す作品に仕上がってます。
三度目なのに毎回稽古で発見がある。
今の僕らの完成が、皆さんの目と気持ちに、どんなふうに届くのか楽しみです!


てかそもそもヒロアゴってなぁに?
この作品の着想は、僕が上京した18歳の頃に初めてやったヒーローショーのアルバイトでした。
そのときの原体験が強烈すぎて、今でも脳裏に焼き付いています。
(詳しくは前回のパンフレットに書いたけどね!物販でもちょっと売る予定だよ!)
当時の僕…高卒で上京したての18歳なんて、剥きたての甘栗みたいなもんで(何それ)、色んなことが新鮮で刺激的だったんですなー。
そんな時に、色んな大人が集まる仕事に触れたことで「こ、これが東京か…!」と衝撃を受けたもんでした。
爽やかさと馬鹿さと、ちょっとシメッた感じ?
間違いなく僕の根っこを彩る“全て”です。想いは作品に込めました。観てね。

なんで寺島拓篤なん?
これ大事なんだけど、今回の劇中音声では、親友の寺島拓篤氏に出演して頂いております。
なんで寺島くんなの?って話なんだけど、
僕にとって彼が売れている・いない、ってホントはどうでもよくて。
僕が25歳で初めて飛び込んだ声優の世界。
そこで初めて出会ったのが寺島拓篤だったんだよね。
その後も、僕の初仕事にはことごとく彼が一緒にいるわけです。
ラジオ、イベント、歌、アニメ、ドラマCD、雑誌連載、
映画(僕主役で彼が通行人w)……
そして鈴木区の旗揚げ公演にも。
だから僕にとって一種の“ゲンカツギ”であり、贅沢な、うん、やっぱり親友なんですな。

劇場ではそんな彼とのトークが開演前に流れます。うっすら聴いてね!
いっしょにマイク前でお喋りするのは7年ぶり!?
大阪に…ちょっとこいや(はぁと)、なんつって。


そしてそんな寺島拓篤氏、渾身のナレーションがコレ!!




後半のストレートナレーション…いいよねぇ。
僕もディレクションしながらウットリ。
魂、いただきました!
ホントはもっとアツいバージョンもあったんだけど想いがこもりすぎてNGに(笑)。
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そんなこんなでヒロアゴ!
ご予約もたくさん頂けておりますが……千秋楽が完売したとはいえ、まだまだ残席はございます!
作品創りもこれまでこだわってもいなかったトコにまで徹底的にこだわって創っているよ。
本当に自信作なので、ホントに心底、一人でも多くの人にこの作品に触れて欲しいなというのが大・大・大・本音です!
少しでも僕らに興味を持っていただけているのなら、是非、劇場で僕らを体感してみてください!


すんごい公演にしてやるぞ〜〜!!!

[携帯予約ページはコチラ]https://ticket.corich.jp/apply/52182/

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posted by 鈴木智晴 | 02:28 | 鈴木ちゃんのほふく前進!EX | - | - |
【連載】ヒロアゴ大阪への道のり 〜これが最後のヒロアゴ!?〜【第1回】
6月になり、稽古も快調です。
当初心配のタネだったチケットのご予約も、初の遠征公演とは思えないほど多くの方からご興味頂き、とっても順調とのこと。
本当に有り難いことです…!

先日稽古場へ舞台監督さんがいらっしゃり、劇場でのあれこれをキャスト一同とミーティング。
今回初めてプロの舞台監督さんに帯同して頂くのだけど、やっぱり専門家は違うね。
さまざまな不安点も解消され、むしろ色々見えてきたことにより、演出の幅もグンと広がりました!
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さっぱり分からないだろうけど、ミーティング後のホワイトボード。

さて今回、公演までの間のプチ連載として【ヒロアゴ大阪への道のり】というシリーズを執筆しようかなと考え、今回書き始めてみました。
「今回の公演が僕らにとってどんなものなのか?」
を少しでもお伝えできたらと思います。ゆったりとご覧頂けたらこれ幸いです。


これが最後のヒロアゴ!?
この座組で「ヒーローアゴーゴー!」を上演するのはこれが最後です。
「今回は無理だから次に期待」
ということばをSNS上で見かけることが多いんだけど、そういうことじゃないんです、今この瞬間は二度とこないんです。
皆さんもそうじゃないですか?
学生時代の楽しかった友人との時間、社会人になっても続いてますか?
恋人との出会いのトキメキ、別れたあとも続いてますか?
野に咲く草木がそうであるように、僕ら演者も日々変わり続けています。ココロも環境も…。
ネガティブな書き方に思えるけど、本来演劇はそんなもんであって。
(もちろん皆さんの都合を軽視しているわけではないよー!)
だからもし観劇に関して観ようか観まいか迷っている方がいるのなら、それはむしろ、僕らの責任です。
「迷わせちゃってごめんね。でも、絶対面白いから観にきて!」
この作品にほんのちょっとでも興味を持ってくれているのなら、僕らはそれを裏切ることはしないと断言します!おいで!
前回の再演より(舞台写真)
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ヒロアゴ再再演
前回の再演(2013年3月)の記憶が僕の中でとても美しく終わっていて、
「あの思い出を汚したくない」という気持ちが強く……そういう意味でも再再演はないなーと、自分の中でうっすら決めてました。
あるとするなら…いつか商業演劇の場で、色んなタレントさんを起用した場所で「別物」としてやれたら、なんて。
ただ今回ぼつんと大阪公演というものを思いついたとき、勝負するならヒロアゴで挑みたい!
いや!
どうせケチョンケチョンにされるなら、せめて悔いの残らない作品で挑みたい! が本音かな…?
それぐらいの自信作です。
男の35歳なんていうビンカンな時期をこの作品と歩めていることが幸せです。
再演時の集合写真
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大阪という場所
そもそもなぜ大阪なのか? って話ですが、なんだろうなぁ〜?
きっと理由は二つあって。
一つは「笑いの聖地」であること。
幻想かも知れないけど、そこに自分の笑いをもっていきたいという劇作家としての熱さから、かな。
一つは「生まれ故郷」であること。
自分のカラダの中にもあの街の血が混ざっていると思うと、なんか不思議とトキメくんだよね。生きた証明を残したい、的な。
何はともあれ、未知の土地で自分たちのコメディを上演できるなんて、ワクワクしかないぜ!
こういうことしたくて劇団作ったんだっけなー。
旗揚げ公演 稽古初日
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声優としての自分・劇作家としての自分
連載の第3回あたりで詳しく触れるけど、ヒロアゴを語る上で欠かせないのが劇中音声をつとめてくれる「声優」達の存在。
本当に凄いです。
僕もかつてプロダクションに所属した声優さんではあったけど、こうして自分の書いた作品にプロ達のスタンスをブッ込まれたとき、
「あーこりゃみんな売れるわー。当然だわー」
って痛感し、僕に足りないものが全部分かったっていうか、きれーーに自分の夢にトドメを刺してもらえました。
あの瞬間は心地よかったなぁ…。
僕の中で声優という職業はヒーロー像であり、そんなプロ達の魂の音声は、作中で、僕の考えうる最高の使い方をしています。
こんなおっさんにも夢を与えるんだから、やっぱりヒーローは凄げぇ、って話だね!
劇場で聴いたら、みんなも震えちゃうはずだよ。



こんなカンジで思うままに書き綴ってみました。
連載は第何回かまで続きます。
劇場でお見せするモノが僕らの答えですが、それまで、少しでも皆さんのお暇つぶしになれればなと。


そういえば先日、ヒロアゴでも音声出演してくれている寺島拓篤くんと遊びましたよー。
「100倍熱くできるようにがんばる!」
という彼の言葉に胸が100倍熱くなったことは言うまでもあるまいて……!
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posted by 鈴木智晴 | 14:17 | 鈴木ちゃんのほふく前進!EX | - | - |